お仏壇に手を合わせることは2つの意味があります。
1つ目は、「ご本尊をお祀りする家の小さなお寺」です。
お仏壇は、それぞれ属する菩提寺様の宗派のご本尊(仏像・掛軸)を安置するための祭壇であります。そのため、お仏壇の中心には、必ずご本尊がございます。キリスト教では毎週末に家族で教会に礼拝に行かれると言われますが、日本では、いつでもお家でご本尊に手を合わせることができるのです。
2つ目は、「ご先祖様の家」です。
お仏壇に向かい、亡くなられたご家族に語り掛けることで、故人と会話のできる場として、心が落ち込んだときや塞ぎこんだときにお仏壇に向かうことで、心に安らぎ気持ちが楽になります。また、そんな「家族」という命の繋がりを感謝することで、先祖様がいるからこそ今の家族があるという感謝の気持ちでお仏壇に向かってお祈りしたいものです。
子供のころからご本尊やご先祖様に向かいお仏壇に手を合わせることで、感謝の気持ちを育み、命の大切さを学ぶことができる場となります。このようにお仏壇は、仏教徒の信仰の対象として、ご先祖様とつなぐ心の依り所として代々受け継がれてきております。